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JOÃO GRARÇA

ポルト近郊の港町、自宅の1階にスタジオを構える木工作家のジョアオ・グラサ。
彼が樹々のかけらを手にすると、みるみるうちにそれぞれの個性が最大限に生きた新たなフォルムに生まれ変わっていく。その行程は、一人静かに木と会話しながらすごく楽しげで、出来上がってくるスプーンや器たちもとても楽しげなものなのでした。
木は海岸や川で拾ったものたちや間伐材、古くなった家具などの譲り受けたものたち、その時々の出会いで様々な木が使われています。最後はオイルフィニッシュで木の質感と木目、個性が活きた仕上がり。実用品としての使いやすさはそれぞれとして、ナチュラルで体に優しい作りのスプーンや器たちです。
長年家具職人として仕事をしてきた彼は5年前に作家に転向。スタジオがあるのは海から1分のところで、毎日の日課は海岸の散歩から始まります。木と戯れて、昼食を食べて、シエスタをとってまたきと戯れて、週末はマーケットに作品の販売に行く。長年の経験とセンスがあってこその仕事と日々を伸びやかに楽しむ余裕ぶりにも魅了されました。

 

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